仏壇とは、その名の通り仏様を祀る壇のことです。
仏教が一般民衆の間に広まったのは鎌倉時代、仏壇は、江戸時代以降です。この時代には、キリスト教禁止令が出ていました。江戸幕府はキリシタンでないことの証明として民衆にたいして、お寺の檀家になること、仏壇を持つことを命じました。こうした政策が仏壇の普及に一役買っていたのです。
仏壇の安置
仏壇を安置する方角(向き)については、主に三つの説があります。
「本山中心説」
仏壇の前に座ったとき、延長線上にその家の本山があるように仏壇の向きを決めるという説。
「南面北座説」
仏壇を南に向けて、北を背にした置き方。
直射日光が当たらず、安置する場所に適した環境ということからきている説。
「西方浄土説」
仏教が理想としている世界である西方浄土を拝めるように、仏壇を東向きに置く説。
このほか、仏壇と神棚の関係があります。両者は、並べてはならず向かい合せてもいけない、といわれています。なぜ、向かい合わせが悪いのかは、一方を拝めば、他方にお尻を向けることになるからです。